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法規(平成23年度)問題4

問4
「電気設備技術基準」及び「電気設備技術基準の解釈」に基づく,電線の接続に関する記述として適切なものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)電線を接続する場合は,接続部分において電線の絶縁性能を低下させないように接続するほか,短絡による事故(裸電線を除く。)及び通常の使用状態において異常な温度上昇のおそれがないように接続する。

(2)裸電線と絶縁電線とを接続する場合に断線のおそれがないようにするには,電線に加わる張力が電線の引張強さに比べて著しく小さい場合を含め,電線の引張強さを25〔%〕以上減少させないように接続する。

(3)屋内に施設する低圧用の配線器具に電線を接続する場合は,ねじ止めその他これと同等以上の効力のある方法により,堅ろうに接続するか.又は電気的に完全に接続する。

(4)低圧屋内配線を合成樹脂管工事又は金属管工事により施設する場合に,絶縁電線相互を管内で接続する必要が生じたときは,接続部分をその電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆し,接続する。

(5)住宅の屋内電路(電気機械器具内の電路を除く。)に関し,定格消費電力が2〔kW〕以上の電気機械器具のみに三相200〔V〕を使用するための屋内配線を施設する場合において,電気機械器具は,屋内配線と直接接続する。

正解は5です

電気設備技術基準とその解釈からの出題です。適切なものを1つ選びます。
電気工事士試験でも出題されるような問題です。実務に携わっていれば比較的容易に回答がみつかると思います。

※この電気設備技術基準ですが、2011年7月に全文改正されました。施行は10月1日からになりますので、次回の試験では該当する条番号や内容に変更が発生してきます。
ただし、試験問題に良く出題される内容については条番号の変更はあっても内容に大きな変更は無いようです。この解説では参考までに新条番号についても入れています。

(1)は、技術基準の第7条(電線の接続)のことです。
第七条  電線を接続する場合は、接続部分において電線の電気抵抗を増加させないように接続するほか、絶縁性能の低下(裸電線を除く。)及び通常の使用状態において断線のおそれがないようにしなければならない。
となっています。短絡や温度上昇の事は記載されていないので、×です。

(2)は、解釈からです。解釈の第12条【電線の接続法】。(新:第12条一-イ)
第12条 電線を接続する場合・・・(省略)
一 裸電線・・・(省略)
イ 電線の引張強さを20%以上減少させないこと。ただし、ジャンパー線を接続する場合その他電線に加わる張力が電線の引張強さに比べて著しく小さい場合は、この限りでない。
となっているので、25%は誤りで20%が正しいため、×です。

(3)は、解釈からです。解釈の第166条【屋内に施設する低圧用の配線器具の施設】(新:第150条三)
4  屋内に施設する低圧用の配線器具に電線を接続する場合は、ねじ止めその他これと同等以上の効力のある方法により、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続するとともに、接続点に張力が加わらないようにすること。
となっています。合っているようにも読めますが、”接続点に張力が加わらないようにする”という記載が不足しているため、×です。

(4)は、解釈からです。解釈の第177条【合成樹脂管工事】・第178条【金属管工事】からの出題です。(新:第158条-三、第159条-三)
第177条 合成樹脂管工事による低圧屋内配線は、次の各号により、かつ、重量物の圧力又は著しい機械的衝撃を受けるおそれがないように施設すること。
三 合成樹脂管内では、電線に接続点を設けないこと。
第178条金属管工事による低圧屋内配線は、次により施設すること。
三 金属管内では、電線に接続点を設けないこと。
となっています。電線の接続点を設けてはいけないので、×です。

(5)は、解釈からです。解釈の第162条【屋内電路の対地電圧の制限】。(新:第143条一-ホ)
第162条 白熱電灯・・・略・・・
2 住宅の屋内電路(電気機械器具内の電路を除く。以下この項において同じ。)の対地電圧は、150V以下とすること。ただし、次の各号のいずれかに該当するときは、その限りでない。
一 定格消費電力が2kW以上の電気機械器具及びこれのみに電気を供給するための屋内配線を次により施設する場合において、住宅の屋内電路の対地電圧が300V以下のとき。
イ ・・・略・・・
ロ ・・・略・・・
ハ 電気機械器具は、屋内配線と直接接続して施設すること。
となっています。これは問題を解釈に当てはめる必要があります。
問題から読み取れる内容は、1.屋内電路。 2.消費電力は2kW以上。 3.三相200V。 4.屋内配線と直接接続する。
となります。ので、2項のハに該当するため、○となります。

問題の(1)~(4)が誤りであることが分かれば消去法で、(5)が正しいとする方が覚えやすいかもしれません。

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法規(平成23年度)問題4 への1件のフィードバック

  1. いち のコメント:

    (1)がダメな理由がわかりました。ありがとうございます。

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